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イノセンス

 投稿者:赤とんぼワークスメール  投稿日:2004年 3月27日(土)23時45分50秒
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   押井 守 監督の新作アニメ「イノセンス」を劇場で観ました。押井 守 作品を
劇場で観るのは、9年前公開の「攻殻機動隊」以来です。1984年に公開された
「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」以来からの押井 守ファンなので
アニメ映画「パトレイバー」「攻殻機動隊」、実写映画「紅い眼鏡」等はロード
ショー初日に劇場で観ましたが、ここ数年間の作品は自分の嗜好と違うので、劇場
では観ませんでした。
 「イノセンス」は9年前に公開されたアニメ映画「攻殻機動隊」の続編で、
ヒロインの草薙素子が失踪後の後日談です。

【ストーリー紹介】
舞台はサイボーグ(機械化人)、ロボット、人間が共存する近未来の都市。人に奉仕
する為に作られた少女ロボットが暴走し、所有者を殺害する事件が発生した。謎の
ハッカーの正体は何か、果たして事件の真相は、主人公、公安9課の刑事バトーは
同僚のトグサと共に捜査に赴く。

 「イノセンス」は実写、アニメ、を問わず今日最高水準の技術が投入された作品
です。9年前の「攻殻機動隊」では一部にCGが使われていましたが、今回は全編
にCGが多用されています。今更CGは珍しく有りませんが、多くは無機質で如何
にもCG臭く違和感が有りました。「イノセンス」では実写でもアニメでも無い
CGでしか成し得ない世界を確立しました。ゴシック建築をモチーフにした超高層
ビル、異様な祭りの行列等、線が多く従来のアニメでは動かない背景や止め絵の
セル画しか表現出来なかった世界が、やっと動く映像で観れる様になりました。
 従来は如何に精緻に描かれた背景でも所詮は平面で、書き割りの前でセル画
に描かれたキャラクターが動いていましたが、「イノセンス」では奥行と立体感の
有る背景の前でキャラクターが演技しています。特に圧倒されたのは雑多な商品が
積まれたコンビニエンスストアで、銃撃戦で商品が飛び散るアクション場面の描写
です。セルアニメでは不可能だったビジュアルがCGの進歩で、やっと映像化出来
る様になりました。押井 監督はコンビニエンスストアの描写に拘りを持ち、自ら
「永遠のテーマ」と言っていたので、ようやく願いが成就したと言う所でしょう。
 前作の「攻殻機動隊」は押井 守 の世界観を盛り込みながら、士郎正宗 原作の
コミックに則った映像化でしたが、今回の「イノセンス」は原作の舞台設定と
キャラクターを流用した押井 守 監督の作品です。往年のアニメ、うる星やつら
劇場版第1作「オンリーユー」は、劇場用オリジナルとは言え高橋留美子の原作に
準拠していましたが、2作目の「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は
原作を離れ押井 守 監督の作品になりました。例えるならば「イノセンス」は
「ビューティフル・ドリーマー」に相当する作品で、押井 監督お約束のモチーフ
ビジュアル面の闇と水、キャラクターの鳥と犬と魚も出て来ます。長い台詞回し等
従来の押井 節も健在なので、好きな人が多いと同時に嫌う人も多い事でしょう。
 「イノセンス」は「攻殻機動隊」の続編なので、前作を観ていない人、士郎正宗
原作のコミックを知らない人には、設定やキャラクター等が分からない個所が有り
ますが、映像作品で語られる物語のパターンは既に出尽くし、本作品も物語では
特に目新しい事は無く、大筋は2人の刑事を主人公にした警察アクション物の定番
バディコップ物を踏襲しているので、始めて見る人に楽しめると思います。
 近未来が舞台の警察物なら要するに「ブレードランナー」その物で、ビジュアル
面も「ブレードランナー」の影響を受けています。とは言う物の未来世界のビジュ
アルで「ブレードランナー」の影響を受けない映像作品は皆無、それ以外の表現は
考えられないのが実情なら致し方有りません。
 DVDの発売は未だ先ですが、鮮明な画面で観たい作品です。

http://homepage3.nifty.com/AKATOMBO/

 
 
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